2歳児さんって、よくままごとで遊んだりしていますよね?
ある園の2歳児さんの例です。
仲良し3人組が、いつも通りローテーブルを囲んでおままごと遊びを楽しんでいました。そのうち、1人の子が流しでハンカチやエプロンを洗う真似をしていることに保育士が気づきました。そこで保育士が、次の日に段ボールの洗濯機をそっと置いてみると…
朝、登園するとすぐに気づいた3人組は、案の定「私がやる!」とけんかになりました。
ここで、普通の保育園では、「順番にしなさい!」って言いますよね?でも、フェリーチェでは違うのです。保育士が主体性を大切にする見守り保育をするのです。すると、子どもたちは自分たちの力だけで、気持ちの整理をすることができました。
きっかけは、1人の子が、「洗う時にいれるやつがないね」と洗剤がないことに気がついたことです。
この、自分たちで気持ちを整理したり、アイデアをだしあったりするのが、主体性保育です。保育士が口出ししてしまっては、コミュニケーションの力や、発想力、解決力が身に付きません。
子どもたちは、自分たちの力で解決できる力を持っています。
その力を信じるのが、フェリーチェの保育です。
そんな、「こどもの可能性」を信じることを、私たちと一緒にしてみませんか?
それは、2月の良く晴れたとても寒い日のことでした。2歳児の男の子Oちゃんと先生が散歩に行く前に話した会話です。
「先生、今日は寒くないから上着いらない」とOちゃん。きっと日の当たった保育室が暖かかったので外も暖かいと思ったのでしょう。すると、先生は、「いいよ。Oちゃんがそう思うならきなくていいよ。でも寒くなったら困るから上着持っていこうね」と言いました。するとOちゃんの「うん!」という嬉しそうな返事が聞こえてきました。
2月の寒い日ですから普通なら、「外は寒いから上着はきていきましょう」と、言うのではないでしょうか?しかし、先生は、子どもの意見を否定することなく受け止め尊重していました。毎日のこのさりげない会話の中で子どもの意見を尊重することこそが、子どもの自己肯定感を高めるのです。
先生に「いいよ」と言われたOちゃんのとても嬉しそうな「うん!」という返事がそのことを物語っていました。
2歳児のS君は、少し引っ込み思案で4月の入園当初は登園してもお母さんの手を離すことができず泣いていました。そこで担任の保育士はお母さんの代わりにS君と手を繋ぎ、どこに行くにもその手を離さずにいました。
最初泣いていたS君ですが、保育士が手をつないでいることで安心できたのでしょう、しばらくすると周りの子の遊んでいる様子を見るようになりました。S君が興味深く見ていたのはボールを投げて箱に入れる遊びでした。
そこで保育士は、S君にボールをポーンと投げました。
すると、S君は、転がってきたボールを拾い上げ保育士めがけて投げ返してきたのです。しばらくS君と保育士のキャッチボールが続くとS君は笑顔になり楽しそうな表情になりました。
こうして保育士とのキャッチボールが何日続くうちにS君は、いつの間にか他の子の中に入って遊べるようになっていました。